リップロール実はやりすぎ危険⁈リップロールのメリットからデメリットまで徹底解説
皆さんこんにちは。
ボイトレマンこと、Japan Vocal School代表トレーナーです。
今回はリップロールのメリットからデメリットまで徹底解説していきます!
動画で学びたい方はこちら↓
ではまずリップロールとは何かについて説明していきましょう。
1. リップロールとはなにか
リップロールとは簡単に言うと、
弱い息で唇を震わせながら声を出していくトレーニング法
であり、いわゆるミックスボイスを出すためや歌う前のウォーミングアップ法として知っている人も多いでしょう。
発祥はアメリカのボイストレーナーであるセス・リッグス氏が考案したSpeech Level Singing、略してSLSというメソッドであり、それを学んだ日本のSLS公認ボイストレーナー達により20年ほど前から書籍やネットを通じて日本にも広まっていったトレーニング法です。
5年ほど前からは、いわゆるチェーン店のようなボイトレ教室でもこのリップロールを教えるトレーナーが増えてきた印象があります。
元々SLSでは高音を出すための最初のトレーニングとして、
「外喉頭筋」、わかりやすく言うと喉仏全体を支える筋肉の無駄な力を抜いていく
ということを目的にリップロールを行なっていました。
しかし、情報とは広まれば広まるほど間違って伝わっていくものです。
最近では本来のトレーニング法と違い必要以上に強い息で行われてしまっていたり、
「リップロールは共鳴の練習になる」や「インナーマッスルが鍛えられる」、更には「横隔膜が鍛えられる」などというでたらめな情報が出回るようになりました。
2、リップロールのメリットとデメリット
リップロールというのは、
正しい息の量で低音から高音まで繋げて出すことで、いわゆるミックスボイスを出せるようになった時の感覚を体験する
という意味ではある程度効果的といえます。
しかしSLSが流行して以来、なんとなく高い声は出るようになってきたのに声量は出ない、という人が増えてきました。
実は、その原因がリップロールなんです。
何故なら、
リップロールは生理学的に言うと「弛緩法」にあたる方法であり、やりすぎると声が弱くなってしまう可能性があるからです。
そのため、地声の筋肉が強すぎて声が重くなっている人がある程度やる分にはよいのですが、
元々地声の筋肉が弱い人がやってしまうと逆効果になってしまうのです。
ここで以前書きました、「あらゆる声を分析出来る耳」というのが非常に重要になってきます。
まだ読んでない方はこちらもあわせてお読みください。
現状だと、正しい知識のないボイストレーナー達の中では
どのような声の生徒さんでもとりあえずはリップロールを教えておけばよい
という風潮を強く感じます。
実際グループレッスンで全員にリップロールをやらせているトレーナーもよく見かけますが、それはそれぞれの喉の筋肉バランスを完全に無視してしまっています。
これでは声が弱くなってしまう人が現れるのも仕方のないことでしょう。
3、他にも気を付けるべきトレーニング
実はリップロールのほかにもやりすぎに注意してほしいトレーニングが2つあります。
1つは、巻き舌をして声を出すタングトリル。
そしてもう1つは、リップロールとタングトリルを同時に行うラトルスネークというトレーニング法です。
ラトルスネークに関しては一般にそこまで広がってはいませんが、タングトリルはそこそこやっている方を見かけるので注意が必要です。
今回は今まであまり語られてこなかったリップロールのデメリットの部分について伝えたわけですが、私はこのSLSの功績について全てを否定するつもりはありません。
むしろSLSが広まったことにより日本のボイストレーニング業界のレベルは確実に1段レベルアップしたと私自身思っております。
今では信じられないことですが、それ以前は
腹筋にとにかく力を入れて高音は気合いで出す! とか、
喉は一回つぶしたほうが強くなるからわざとつぶしたほうが良い! など
ほとんど根性論で片づけるトレーナーも数多くいたからです。
ですが、
そもそもSLSの教えをしっかり理解しているトレーナー自体もまだまだ少ないですし、
SLSは、いわゆるミックスボイスを出すための重要な工程を省略してしまっているという問題も抱えています。
それについてはまた今後の詳しく説明していきましょう。
これからも更にボイトレ業界全体のレベルを底上げしていくためのボイトレ情報を発信していきます。
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また、Japan Vocal Schoolでは池袋にて一般の方のレッスン受付も開始しているので本物のボイトレを知りたい方は是非一度お越しください。
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