ミックスボイスを出したい?ならば鋭い裏声を強化せよ!!
ミックスボイスを出せるようになるには、まずは裏声を鍛えた方がいいというのは聞いたことがあっても、その理由やトレーニング方法まではわからない...という方もいるのではないでしょうか。
前回のブログでは、ミックスボイスを手に入れるための STEP1 地声と裏声の分離をご説明しました。
喉を本当の意味で自由にしていくためには、絶対に必要なトレーニングなのでまだ読んでいない人は前回のブログをまずはチェックしてみてください。
STEP1 で地声の筋肉と裏声の筋肉の分離が進んできた人は、STEP2 それぞれの筋肉の強化を行なっていきましょう。
ここで重要なのが、筋肉のバランスは人それぞれ違うということです。
ですから、これまで何度もお伝えしているように、ボイトレをしていく上ではあらゆる声の分析が出来る耳が必要になります。
ある人にとっては効果的なトレーニングであっても、別の人には逆効果になる可能性もあるからです。そのため自分の耳に自信がない人は、信頼のできるボイストレーナーに声を聞いてもらいながら進めていくのが良いでしょう。
では今回は、あらゆる人に効果があり、バランスよく喉の筋肉を鍛えてくれる鋭い裏声について伝えていきます。
まず、筋肉についての知識をお伝えします。
ただ、ここを詳しく解説すると漢字だらけの筋肉の名前が沢山出てきてしまい、「やめてくれー!!!」という方もいらっしゃると思いますので、前回同様、実際にボイトレをしていくために必要な最低限の知識を、わかりやすく伝えていきますね。
また、今回もタイトルではわかりやすく「ミックスボイス」という言葉を使いましたが、高い声を出したい人だけではなく、喉を自由にしたい全ての人が知っておくべき知識なのでし っかり勉強してみてください。
1.喉の力を解き放つ! 喉頭懸垂機構とは?
前回のブログでもお伝えしたように、声帯は地声の筋肉と裏声の筋肉の働きによって、閉じたり引き伸ばされたりしています。
そのため、地声の筋肉と裏声の筋肉を鍛えるのはもちろんなのですが、実は喉を自由にするためには、その喉を吊っている筋肉を鍛えていく必要もあるのです。
例えば、水を飲みこんだ時、喉頭の位置に変化があることに気づいたことはあるでしょうか。気にしたことのない方はぜひ、喉頭の位置の変化を意識しながら飲んでみてください。いかがでしょうか? 喉頭が上に上がったのを感じたかと思います。
このように、実は喉を吊っている筋肉の働きにより、喉の位置は変化します。
喉を吊っている筋肉には、上に引き上げる筋肉、上に引き上げ広げる筋肉、後ろに引く筋肉、下に引き下げる筋肉の 4 種類があります。そして、この筋肉達の総称を喉頭懸垂機構と呼びます。
もう一つ、知っておいてほしい筋肉が声帯筋です。声帯の一番内側にある地声の筋肉のことです。この筋肉が鳴り出すと、いわゆる「地声」になります。この筋肉はもの凄い力を秘めているのですが、単体では十分な力を発揮できません。そしてこの声帯筋が自由に働くために必要なものこそ、鍛えられた喉頭懸垂機構なのです!
しかし、以前のブログでもお伝えしたとおり、私たちの喉の筋肉は普段の生活では偏った使い方しかしていません。そのため喉の筋肉は弱ってしまっている状態にあります。
ですから、喉の筋肉はバランスよく鍛え直していく必要があるのです。
それでは、喉頭懸垂機構はどのように鍛えればよいのでしょうか。
実際には様々な方法があるのですが、今回はその中の一つ、鋭い裏声について説明します。
2.鋭い裏声の効果
裏声じゃなく、地声で高い声が出せるようになりたいんです!という方も多いはず。
ですが実は、皆さんが欲しがっている高い地声、どれだけ地声に聞こえたとしても実は裏声の筋肉がかなり働いているのです。特に、F4 以上の声については間違いないと言ってよいでしょう。
むしろ、これより上の音を、裏声の筋肉に頼らず息の強さで力任せに出そうとすると、声がすぐに枯れる、一瞬は高い声が出てもすぐに出なくなる、音程がフラットしてしまう、などということになってしまいます。 今の例、心当たりのある人もいるのではないでしょうか。
裏声の筋肉の重要性がわかったら、次は鋭い裏声について伝えてきます。
鋭い裏声は、まず、喉を上に引き上げる筋肉を鍛えてくれます。裏声なので声帯を引っ張る筋肉を鍛えてくれるのですが、この声の凄いところは、さらに声帯を閉じる地声系の筋肉も同時に鍛えてくれるという点です。
しかし、声帯筋は鳴っていないので、あくまでも裏声に分類されます。「あくまでも裏声」なので、正しく出来ていれば喉への負担はほぼない状態で色々な筋肉を鍛えてくれる、とても良いトレーニング法なのです。
しかし、どこまでいってもバランスが重要なので、もちろんこのトレーニングだけをしていては、そのバランスは崩れてしまいます。そこは注意しながらやってみてください。
ちなみに、歌う前のウォーミングアップとしてリップロールやタングトリルを行なっている人も多いと思いますが、それらには副作用があります。色々な筋肉に負荷なく刺激を与えられる、この鋭い裏声を出す方法の方がおすすめです。
唯一の難点は、正しく出来ると声量がかなり出るので、周りに人がいる楽屋などではやりにくいところでしょうか(苦笑)
3.鋭い裏声トレーニング
ではいよいよその声を実際に出していってみましょう。
鋭い裏声の見本は、動画の中で私自身が披露しているのでチェックしてみてください。
ヘビメタのシャウトなどもこのタイプの声といえるでしょう。
この声は、ただ出すだけではなく、その鋭さを保ったまま、出来るだけ低いところまで出せるようにトレーニングしていくというところが重要です。
実際にやってみると、下降していく途中で声帯筋が鳴りだしてしまう人が多いのですが、それでは違う種類の声に変化してしまっているということなので注意してください。
音程が下がってくると声帯の閉鎖が出来なくなり、鋭い裏声から徐々に弱々しい裏声に変化してしまうと思います。ですが、 声帯筋が鳴り出してしまうよりは、弱々しかったとしても、裏声のまま下降していく方が効果的です。
低いところで鋭い裏声を出せるようになるにはかなりの期間がかかると思いますが、続けること により確実に変化を感じられると思うので、根気よく続けてみてください。
B3の高さまでこの鋭い裏声を出せるようになると、喉の筋肉はかなり鍛えられてきているとみてよいでしょう。
私のお手本を真似しながら、まずは高い音でしっかり出せるようにトレーニングを開始してみてください!
では、次回は喉頭懸垂機構を鍛えていくための違う種類の声をお伝えします。お楽しみに!
Japan Vocal Schoolでは池袋にて一般の方のレッスン受付も開始しています。本物のボイトレを知りたい方は是非一度、「ご予約・お問い合わせ」よりご予約の上、お越しください。
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